九州・山口の病害虫情報 8月28日 ― 2021-08-28
各地に被害をもたらした天候不順も、やっと落ち着きを見せ始めました。
しかし、その間、大陸まで伸びた前線が停滞したことや、温湿度や日照時間など、作物の成長に大きく影響する要素の変動幅が大きかったことなどにより、各県関係機関から、新たなウンカの飛来、また、特にいもち病についての注意報・技術情報の発表が相次いでいます。
圃場にていもち病の病変が確認されたら、直ちに防除が必要ですのでご注意ください。
各県から発表されている注意報・技術情報をまとめましたので、ご参考の上、適時防除にお役立てください。
なお、3aaaでは、これらの病害虫に適した薬剤による防除が可能です。
■佐賀県 8/23発表 「病害虫対策技術資料第8号(普通期水稲いもち病)」
■長崎県 8/24発表 「技術情報第6号 普通期水稲 トビイロウンカ」
■福岡県 8/25発表 「技術情報第6号(水稲トビイロウンカ)」
■山口県 8/27発表 「穂いもちの防除を徹底しましょう(技術資料第5号)」
九州・山口地域の水稲病害虫情報 ― 2021-08-21
この度の豪雨により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
コロナ禍による困難が続いている中、昨年に続きまたも豪雨による災害が発生しました。 筑後地区で実際に冠水した圃場を見ましたが、ニュースで見る以上に広範囲に被害が及んでおり、言葉を失う状況でした。
この豪雨をもたらした停滞前線は秋雨前線というより、梅雨前線に近いとみられているようです。 前線は大陸奥深くまで伸びており、九州・山口地域に長期間停滞していたため、海外飛来性害虫の侵入も十分考えられます。
今年は九州・山口地域の梅雨入りが早く、梅雨の期間が長期でしたが、前線の活動状況から関西、東海地区では多数の飛来が確認されるも、幸い九州・山口地区では例年より少なかっただけに、今後の本田での状況把握と警戒が特に重要になります。
また、湿潤で日照の少ない状況が続いていますので、これから出穂~穂ぞろい期を迎える普通期水稲では穂いもちに対する警戒が重要です。
8月20日現在、各県の関係機関から発表されている関連情報を以下にまとめましたのでご活用ください。
■宮崎県 8/03日発表 「病害虫防除情報情報第7号(普通期水稲 いもち病)」
■福岡県 8/11日発表 「令和3年度病害虫発生予察技術情報第5号」
■熊本県 8/11日発表 「トビイロウンカの発生状況について(技術情報第5号)」
■長崎県 8/17日発表 「防除情報第11号 普通期水稲 いもち病(穂いもち)」
■佐賀県 8/18日発表 「病害虫対策資料第7号(トビイロウンカ新たな飛来)」
九州北部が梅雨明けしました! ― 2021-07-14
7月13日、気象庁より、九州北部(山口県含む)の梅雨が明けたと見られるとの発表がありました。
平年より6日早く、昨年より18日早い梅雨明けだそうです。
これで九州・山口の梅雨が明け、本格的な夏到来!!
そしていよいよ害虫の活動が活発になる時期になります。
平年より6日早く、昨年より18日早い梅雨明けだそうです。
これで九州・山口の梅雨が明け、本格的な夏到来!!
そしていよいよ害虫の活動が活発になる時期になります。
水稲の害虫(出典:みんなの農業広場 https://www.jeinou.com)
長崎県では、「令和3年度病害虫発生予察 注意報第2号」が
7月1日付で発表されています。
早期水稲に対するトビイロウンカが例年より多く観察されていることによるもので、対象地域は県下全域です。
福岡県では、5月14日、6月8日、23日の飛来に基づくトビイロウンカ発生予想パターンが6月30日付で公表されています。
予察灯による誘殺数によると、糸島市、大木町、遠賀町が多く、特に遠賀町ではセジロウンカも観察されています。
コブノメイガについては、誘殺灯での確認はないものの6月8日、23日の飛来に基づく発生予想パターンが公表されています。
熊本県では、注意報などは発令されていませんが、合志市の観察所にて7月第2周末ごろから多数のセジロウンカが、また、7月10日にはトビイロウンカの初誘殺が確認されています。
まずは、害虫の消長を確認しつつ、必要に応じて適時防除を計画しましょう。
*このブログは、公的機関発表の情報をまとめていますが、ご利用にあたっては、お住まいの地域の指導機関、公的機関等にかならずご自身で相談、確認を行ってください。