九州・山口地域の水稲病害虫情報 ― 2021-08-21
この度の豪雨により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
コロナ禍による困難が続いている中、昨年に続きまたも豪雨による災害が発生しました。 筑後地区で実際に冠水した圃場を見ましたが、ニュースで見る以上に広範囲に被害が及んでおり、言葉を失う状況でした。
この豪雨をもたらした停滞前線は秋雨前線というより、梅雨前線に近いとみられているようです。 前線は大陸奥深くまで伸びており、九州・山口地域に長期間停滞していたため、海外飛来性害虫の侵入も十分考えられます。
今年は九州・山口地域の梅雨入りが早く、梅雨の期間が長期でしたが、前線の活動状況から関西、東海地区では多数の飛来が確認されるも、幸い九州・山口地区では例年より少なかっただけに、今後の本田での状況把握と警戒が特に重要になります。
また、湿潤で日照の少ない状況が続いていますので、これから出穂~穂ぞろい期を迎える普通期水稲では穂いもちに対する警戒が重要です。
8月20日現在、各県の関係機関から発表されている関連情報を以下にまとめましたのでご活用ください。
■宮崎県 8/03日発表 「病害虫防除情報情報第7号(普通期水稲 いもち病)」
■福岡県 8/11日発表 「令和3年度病害虫発生予察技術情報第5号」
■熊本県 8/11日発表 「トビイロウンカの発生状況について(技術情報第5号)」
■長崎県 8/17日発表 「防除情報第11号 普通期水稲 いもち病(穂いもち)」
■佐賀県 8/18日発表 「病害虫対策資料第7号(トビイロウンカ新たな飛来)」
大分県に病害虫防除技術情報第5号が発表されました。 ― 2021-07-21
九州は梅雨明け以来猛暑が続いています。畦畔の草刈りなど、まめに水分補給をしながら、熱中症に気をつけましょう。
さて、7月19日に大分県農林水産研究指導センターより、病害虫防除技術第5号「トビイロウンカの防除対策の徹底について」が発表されました。
大分県では、昨年、一昨年とトビイロウンカの甚大な被害が発生しましたが、今年は7月9〜11日にかけて飛来があったとの想定のもと、トビイロウンカ防除適期の予想が公表されました。
特に、早植えの水稲では、苗箱施用剤の残効が切れる頃に重なるので、増殖が懸念されるとのことです
詳しくはこちらをご確認ください。