やっぱり窓側2012/07/07

飛行機に乗る時は、絶対窓側と決めている。
というのも、窓から見える様々な風景に感動できるからなのだ。
乗るたびに、そのダイナミックさ、美しさの発見がある。

最近のとっておきがこれ。

ブロッケン現象
 
飛行中の機体の影の周りにできたブロッケン現象による虹のリング。
梅雨前線上の雲が厚く、平らだったこと、また、太陽と機体の
位置関係が絶妙にそろったことから現れた現象である。

ブロッケン現象と言えば、登山で目にするものと思っていたが、
ビールを飲みながら、くつろいで見るのもまた乙なものだ。

高度一万メートルから地上を見ると、地図が正しいことがわかる
当たり前なんだけどね。(笑)

高度1万メートルから見た宮古島。
肉眼で見ると、島の周囲のブルーの微妙なグラデーションが美しい。
こればかりは、地図では体験不可能。Google Earth でも無理!

宮古島

宮古島本島の西側にある伊良部島と下地島のアップ。
写真右下に見える滑走路が下地島空港。
ここは、各社のエアラインパイロットが訓練をする専用の空港で、
定期便は設定されていないのだが、飛行機好きには有名な空港だ。

伊良部島と下地島

高度一万メートルでの楽しみは、地上ばかりではない。
上空に目をやると、成層圏の終わりに近づいていることがその色から
察することができる。
まだまだ明るくはあるが、その深い青色がその証だ。
  
高度一万メートルの空

このままさらに高度を上げて行くと、(といっても旅客機では無理
なのだが)こつ然と周囲が暗黒に包まれるそうだ。
そこは、いつかは行ってみたい、NHKが言うところの宇宙の渚だ。

移動時間がエンターテインメントになる窓側は、だからやめられない。

まもなく日本2011/09/14

東南アジアからの帰国便は、たいてい夜行便になる。

だいたい日本時間の午前2時頃に離陸し、8時頃に到着するスケジュール
となるのだが、眠れと言われても、なかなか眠れるものではない。

そんな夜間飛行ではあるが、天候がよいときに、空が白み始めた頃の
モノクロから、景色が色を取り戻して行く様子は、しばし疲れを忘れる
ひとときで、オヤジの好きな時間だ。

今回は、九州に近づくにつれ、天候が回復してきたので、
写真を撮ってみた。

沖縄東海上、高度1万メートルでの日の出直後はこんな感じ。

高度1万メートルの日の出

写真ではわかりにくいが、雲の立体感とその陰がダイナミック。
また、この時間は瞬く間に色や光の状況が変化する楽しい時間である。

日の出から数分・・・

雲の間から差し込む光がまるで旭日日章旗のよう。

まるで旭日日章旗

太陽がすっかり顔を出した頃、屋久島西海上を通過。
奥が屋久島、手前が口永良部島である。

屋久島と口永良部島

その後、機はディセントに入り、徐々に高度を下げて行く
そして、いよいよ九州本土、美しく弧を描いた鹿児島県の
吹上浜が見えてくる。

鹿児島県吹上浜

さらに降下は続き天草下島上空を通下。
向こうに見えているのは、天草上島、宇土半島。

天草諸島と宇土半島

この高度では、まだ地図で見る海岸線がはっきりと認識できる。

島原半島と普賢岳。鋭角の溶岩ドームがひときわ目立つ。

島原半島と普賢岳

朝もやで見にくいが、諫早湾の潮受け堤防が見えてきた。
明らかに人工的な構造物が違和感を覚える。

諫早湾の潮受け堤防

朝日に輝く有明海と広大な佐賀平野。
クルマで走ると、なるほど「のべた〜」と感じるはずだ。

のべたー:九州北部の方言。広々とした平たい様子を表現する言葉。

朝日に輝く有明海と佐賀平野

さらに機は高度を下げ、呼子付近でいったん玄界灘上に出た後、
反転し最終着陸コースへ乗る。

福岡空港に北側から進入する時は雁ノ巣上空を通過するので、
志賀島、海ノ中道、能古の島がはっきり見える。

それにしても、こうしてみると、海ノ中道はやっぱり狭い。
荒波で知られる玄界灘に面していて、よくも浸食されないものだと思う。

志賀島と海ノ中道

博多湾上空で、フラップダウン、ギアダウンで最終着陸態勢にはいる頃、
懐かしい景色が見えてきた。
ヤフードーム、福岡タワー、博多湾を進む入港前の大型クルーズ船。

福岡でたくさん買い物してくれるとありがたいね。

博多湾上空

そして、着陸。
このひとときは、飛行機好きにとっては、至福の時間なのだ。

定刻より5分遅れて無事、福岡空港に到着し、今回の出張も無事終了。